花語らず
花語らず
更新日:2025/04/02
晩年の名詩『花語らず』は偶発的に生まれたものではない。青春時代から短歌をつくり、僧堂の師家時代にも、たびたび歌をつくったことが日記でわかる。禅者にして禅者にあらず、という魅力の秘密は、この詩魂の持続にあった。詩心とは、世間体からの逸脱である。なごやかな微笑の裏には、人生への限りない哀愁がかくされていた。
禅画報第8号の序文より。
桜の満開の様子を拝する度に、『花語らず』が脳裏に浮かびます。60歳を過ぎて、序文の意味合いが心に落とし込めるようになった気がします。合掌。




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