両頭倶裁断 一剣倚天寒
両頭倶裁断 一剣倚天寒
更新日:2015/05/11
今日の京都は晴天で、頬に感じる清風が心地よく、最高の坐禅日和です。
朝から、禅居庵さんの縁日にお参りさせて頂き、坐禅会に参加しました。
最後の法話の際に言われた言葉が、『両頭俱に裁断して、一剣天に倚って寒じ』でした。
上松正明和尚の父であられた先住職は、岐阜県生まれの禅僧で、所謂、美濃坊主と呼ばれる方で、ご縁があって、京都の建仁寺の山内の住職に迎えられたと聞いていますが、書道家としても、研鑽を積まれて、日展で審査対象でなく、無審査で作品をご披露される地位までなられましたが、53歳に遷化されたと拝聴しました。
先日、物置を整理されてたら、先住職の、タイトルの語を揮毫された扁額を見つけられたそうです。
僅かな時間、たまに坐禅しただけで、善と悪 愛と憎 苦と楽などの分別の両頭を断ち切り、わだかまりを残さない大自在の境地を味わう事は出来ませんが、言葉の語意を丁寧に説明下さって、今後も永く坐禅を続ける喚起を促して下さいました。本当に感謝です。