ロータリーの卓話。
ロータリーの卓話。
更新日:2016/10/19
今日は、宗教学者の山折哲雄先生に、『現役引退後の社会奉仕のありかた』というテーマでお話しを頂きました。
2000年前の古代インドで、四つのライフステージがあったそうです。四住期として文献に残ってるそうです。
一、学生期 色々と研鑽を積む時期。
ニ、 家住期 結婚をして子供を作り生計を立てる時期。
三、 林住期 家長が家出をする時期。
四、 余除期 家を捨て、出家する時期。
興味深いのは、林住期は、自分の好きな事に没頭して旅の生活をして、世俗を越えて遊び、いずれ家に戻るそうです。
日本に置き換えた時に、四住期の聖と俗の世界を行ったり来たりした代表的な人物として、西行法師、良寛、親鸞、 芭蕉を挙げられました。
例として、良寛は、朝から夕方まで、子供たちと、鞠などをつきながら、飽きもせずに過ごしたと言います。今も昔も、大人と子供の関係性はあまり変わらないそうです。自分では到底出来ない事です。
ロータリーの社会貢献も、口先でなく、全てをかけたものではないといけないと警鐘を示して下さったのだと思いました。
聖の世界には行けませが、成り切る遊びとは、厳しい自己鍛練があればこそ出来て、成り立つのだと感銘を受けました。